第17回統一自治体選挙・前半戦の結果を受けて
2011年 4月11日
事務局長 村 田 仁
政権交代後、初の統一自治体選挙となった知事選を頂点とする前半の闘いは、12都道府県で知事選が行われたが、民主党は与野党対決型の3都道府県知事選で北海道の木村俊昭候補を含め全敗、4政令市長選のうち対決型の2市で札幌市で上田市長三選を果たしたが、新人対決の広島で敗北。41都道府県議選でも全体で改選議席を下回り、昨年7月の参院選に続き厳しい結果となった。
道知事選は、民主党北海道などと元農林水産省企画官の木村俊昭氏を知事候補に擁立、民主党の道議候補、政令都市札幌の現職上田文雄市長候補、市議候補候補とともに道政奪還に挑んだが、高い知名度を背景にした現職に大差で敗れた。民主党の政権与党としての政権運営や党運営への国民不信、加えて告示前2週間前に未曾有の震災に見舞われ、震災の陰に選挙が隠れ、「北海道を必ず元気にできる!」を掲げた木村氏の政策と強いリーダーシップを持った発進力を有権者に浸透しきれなかったことは誠に残念だ。
この結果は支援組織のひとつとしても厳粛に受け止めなければならないが、ご支援をいただいた企業・団体の皆さんをはじめ、2011春季生活闘争の中で組合員と向き合い必至に頑張っていただいた産別・地協・地区連合の闘いに心からの感謝を申し上げたい。
今回の道議選で民主党北海道は、空白区の解消と、都市部を中心に3人区以上で複数候補を擁立して道議会における過半数議席獲得をめざして闘った。政権の支持率低迷もあって、現職ベテラン議員との入れ替えや一人区で現有議席を失ったが、全国的な退潮傾向の中で、現有勢力を減らしたが公認・推薦あわせて40名確保した。当選した議員には道議選の前に各党・会派が相次いで提示した道議会改革案の議論を深め、道民を道政に近づけるためにも、道政へのチエック機能をしっかりと果すとともに、政策形成能力の向上と地域主権の時代にあって条例制定の力量を高めていくことが大事だ。
連合北海道も現道政の検証を行い、新たな道政の確立にむけて政策を掲げ闘ったが、組織の中に説明しきれていたかなど、組織活動の総括も必要だが、民主党会派の議員には道議会の野党らしく、道民に分かりやすく、知事との政策論争を交わしていくことも必要だ。
2011年4月11日 | カテゴリー:談話